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生産者紹介

【花巻市高松】 本宿慈洋さん

りんご生産者

花巻市農村青年クラブ

農業を始めたきっかけは?
元々は、東京で建築設計の仕事をしていましたが、日頃から地元・花巻でりんご農家を一人で営んでいる父の事が気になっていました。
 父は決して継いで欲しいとは言わず、むしろ「大変だから自営業はやめとけ」と言われていました。でも、本心では継いで欲しかっただろうと思います。
 父も高齢になって来たというのもあり、父の跡を継ごうか考えていたところ、震災が起きました。 震災により東京に居た私は、離れているからこそ様々な事を考え、地域に貢献したいという思いや農業を継ぎたい気持ちが強くなり就農する決心をいたしました。

りんごを育てようと思ったのはなぜですか?
祖父の時代より家族でりんご農家を営んでおり、お爺ちゃんこだった私は小さい頃、
よくお爺ちゃんに畑で遊んでもらいました。
また、父から「大変だから継がなくても良いよ」といつも言われておりましたが、 子どものころの畑での楽しい思い出や祖父・父の後姿を見て来た私は、
その言葉によって逆に 「継ぎたい」「りんごを育ててみたい」と思うようになりました。
実際、りんごを育ててみると前職である建築設計のクリエイティブな内容とりんごの剪定作業等は通じるものがあり自分の得意な部分を活かせていると実感しています。
農業をやっていて良かったと思う事は?
りんごの生産者は、お客様と贈答用の連絡を取る機会があります。そこで品種の特徴を伝えたり、お客様の声を直接聞いたり、コミュニケーションを取りやすい環境があるのですが、
お客様とやり取りをしている時が一番楽しいです。
手塩に掛けて育てたりんごをお買求め頂いたお客様に「美味しかった」というお電話を頂きますがこの瞬間に最高の喜びを感じます。
どんな農業を目指していますか?
生まれ育った地元・花巻に農業を通じて貢献しながら、自分の考えを発信していきたいです。
また、「本宿さんのりんごだから欲しい」「本宿さんが造ったものが良い」とおっしゃって頂けるような農家になりたいです。
もっと喜んで貰える様、お客様の要望に可能な限り応える農家になりたいです。
偽りのない農業に今後も精進していきます。