1. HOME
  2. 生産者紹介
  3. 花巻市葛 阿部貴広さん

生産者紹介

【花巻市葛】 阿部貴広さん

しいたけ生産者

花巻市農村青年クラブ

しいたけをどれくらいの規模で育てているか教えてください。
専用のハウス2棟を使い、つくっています。オガクズなどを使った、しいたけ菌を培養する玉を13000玉、培養しています。1玉からしいたけが1kgくらいとるのを目安にやっています。湿度は90%くらい、温度は20℃くらいを保つよう、水をかけたり、ヒートポンプなどでハウス内を温めています。水は昔から使っている井戸水が、偶然にもしいたけ栽培に適したペーハー値だったので、そのまま使っています。
冬の季節は、煮物の需要でしいたけが高く売れるので、それに合わせ収穫できるようにしています。今は朝夕に2回、収穫しています。
しいたけづくりで心掛けていることを教えてください。
しいたけ栽培は、農薬を使えないので、虫にやられないよう細かく見ています。また、しいたけを2つの品種に分けて栽培しています。一つは、目数は出にくいが、長く収穫でき、大きめのしいたけがとれる品種。もう一つは、目数が出やすい品種で、この2つを組み合わせて、出荷を切らさないようにしています。
今年で10年やっていますが、昔は1玉から800gくらいしかとれないこともありました。今は1.3kgくらいとれるようになっています。それと、しいたけは、かさの裏側が開く規格外になり出荷できなくなります。昔は、この開くタイミングがわからなかったのですが、今は、じくの太さや、模様で開くタイミングがわかるようになり、廃棄する分を減らせるようになりました。
朝ごはんプロジェクトに参加した感想と今度の展望を聞かせてください。
知り合いや友達に、しいたけを食べたこと等、声をかけられることが増えました。収穫体験もやっていまして、外との接点が増え、自分のリフレッシュにもなっています。
しいたけをメインに今後もやっていくつもりです。しいたけも品種改良が進みましたが、その分、品種により温度、湿度の見極めが複雑になりました。同じ品種でも、ハウスのつくりが違うと収穫量に差が出ます。ベストの環境を維持できるようにしたいと思います。