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生産者紹介

【花巻市中根子】 農業生産法人 中根子さん

アスパラガス生産者

アスパラをどれくらいの規模で育てているか教えてください。
現在は、ウェルカムとバイトルと言う2つの品種のアスパラを育てています。ウェルカムは30アール分を栽培し、16アール分の土地でバイトルを栽培しています。昨年は10アールの土地あたり900kgくらい取れました。
バイトルの方は栽培して2年目と新しく、試している最中です。アスパラは通常3年目から収穫できますので、来年から収穫ができるようになる予定です。一方で、ウェルカムを栽培している土地は、栽培を始めて10年くらいになります。10年くらいで収量が落ちるようになるので、この土地は水田に変える予定です。
メンバーは、役員が8名おり、手伝ってくれる人をいれると20名くらいになります。女性は6名おります。女性たちに収穫を担当してもらっています。収穫の時間は朝早く5時30分頃に行っています。
二期どりをしているので9月いっぱいまで収穫できるのが強みです。ただ、夏場になるとアスパラが夜のうちに成長してしまうので、朝だけでなく夕方にも収穫します。大変です(笑)
アスパラづくりで心掛けていることを教えてください。
寒さや風、そして土中に石があると、アスパラは曲がりやすいので、そうならないように気を付けています。また堆肥は市内の養豚団地から買いつけ、完熟のものを使っています。
工夫していることの一つとして、「アルギット農業」を採用しています。アルギットは天然の海藻のことで、これらを主とした肥料を使っています。ビタミン、ミネラルが豊富に含まれているので、それまでよりいっそう栄養豊かなアスパラをつくることができます。
「中根子ふれあい祭り」について教えてください。
 前々から、農家のつながりを活かした食育をしたいと考えていました。そこで、地元の子供会の協力を得て、私たちの組合と共同で、初のアスパラ収穫イベントを昨年の6月下旬に行いました。
地元の子供たちとその親だけでなく、地元の高齢者の方たちも参加した、三世代交流会として行いました。親子で参加するアスパラの収穫体験の他、バーベキューをして、子供達も喜んでくれました。
子供たちは、田んぼに入るのは汚れるので嫌がるようですが、アスパラ収穫体験なら、靴をはいたままできます。親子でやるので、大人も楽しめます。
朝ごはんプロジェクトに参加した感想と今度の展望を聞かせてください。
中根子のアスパラは、みずみずしく美味しい、と言ってもらったり、お中元に使いたいと言う人がいたりと、うれしい言葉をかけてもらっています。
ただ、旅館で使っていただくのに、料理する人からのオーダーにきちんと応えられているか心配です。アスパラは細いものだとピーラーで皮をむくのが大変です。なるだけ太いものを出したいのですが、収穫時期が後になるにつれ、太いアスパラは取れなくなります。要望などがあれば言っていただき、もっと改善していきたいです。
今後は、いままでの規模を維持しながら、複合的に作物を育て、安定した経営を行おうと考えています。また、今年も昨年に続いて「中根子ふれあい祭り」を行う予定です。継続して、地域のふれあいの場をつくっていきたいです。