生産者紹介
【花巻市葛】 淵澤秀峰さん
白菜生産者
- 北上川近くの白菜畑
- 約1年ぶりに淵澤さんの畑にお邪魔した。ここは北上川の近くに広がる約12アールの白菜畑だ。淵沢さんの畑を訪れるのは楽しい。淵澤さんは白菜に限らず、農業の知識が豊富で、色々なことを教えてくれる。
台風の影響から例年より少ない収穫量となったが、畑の大部分は立派に成長した白菜がきれいに整列している。淵澤さんの白菜は味もさることながら見た目も美しく、お客様に好評だ。
段階的に収穫できるよう、２つの品種を育てている。今は早めに生育した白菜を家族みんなで協力して収穫しているところだ。 - 畑で四季を感じる
- 今年は暑かった。暑いと重要なのは虫対策だ。暑いと虫が多く出るので、今年は例年の5割増しで薬剤を使ったと言う。畑に植えてすぐの9月から10月にかけて数回にわけて散布する。
白菜は葉っぱがしまってからでは薬剤を散布しても効果が薄い。虫が葉っぱの中に入ってしまうからだ。そのため適切なタイミングの見極めが重要になる。
さらに今年は台風によって白菜の葉っぱが傷んでしまった。そこから菌が入り悪くなってしまう。それを防ぐため殺菌剤を使用し、傷むのを防ぐ工夫もしている。
今年は新たな試みとして、白菜の葉っぱが鮮やかなオレンジ色をした新種を栽培している。試作品を教えてもらうのも淵沢さんの畑を訪れる楽しみの一つだ。
淵澤さんは白菜の他にも春はレタス、キュウリやブロッコリー、夏はきゅうり、秋は共同でネギ栽培と、多くの時間を畑で過ごしている。
農家は畑で四季を感じる、と淵澤さんは言う。
この畑の近くに白鳥が飛んでくるそうだ。白鳥が来て1週間くらいで最初の霜がおりる。白鳥が早く飛来すると、その分冬の到来も早い。カレンダーだけではわからない、自然の変化を畑にいると感じることができる。 - アクティブな暮らし
- 忙しい中での淵澤さんの趣味は釣り。就農する前に、知人と一緒に釣りに行って以来、海釣りや渓流釣りの魅力にはまった。岩手県内にとどまらず県外の沿岸地域へ行くこともある。またスノーシーズンは冬登山を楽しみ、澄んだ空気の中で自然を満喫している。
淵澤さんは畑、海、山といった自然の中で、アクティブに暮らし、生業も趣味も楽しむ人である。