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生産者紹介
【花巻市上似内】
菅原毅さん、彩花さん
ミニトマト生産者

- 選別作業を劇的に変えた新型選果機の導入
- 今回、菅原さんご夫婦は大きな決断を下しました。ミニトマト専用の新型選果機の導入です。「手作業で行うと、どうしてもトマトの形が均一ではないので、規格ごとに分けるのにすごく苦労していたんです」と振り返ります。
導入した新しい機械は、規格を正確に調整できる優れもの。ベルトコンベアにトマトを流すと、ローラーの間隔によって規格ごとに自動で選別され、1個ずつ箱に分けて落ちていく仕組みです。
「前までは調整が本当に大変だったので、もう昔には戻れないですね(笑)」と笑顔を見せます。現在はパートの方2人を雇い、選果作業をはじめ、傷のチェックや3キロ箱への箱詰め作業を行っています。この機械のおかげで、サイズを何度も分け直す負担が劇的に減り、作業効率が大幅に向上したそうです。
- 暑さに強い品種への統一と、ピークをずらす「3回転栽培」
- 理想のミニトマトを求めて、これまでいくつかの品種を試してきました。そうして行き着いた品種が「キャロルムーン」です。
昨年は別の品種も試していたのですが、夏の酷暑にやられてしまいました。そこで「暑さに強い品種に絞ろう」ということで、今回はすべてのハウスをキャロルムーンに統一しました。
全8棟のハウスをフル活用し、昨年の収穫量約10トンを上回る「13トン」を目標に掲げています。現在はまさに収穫のピークを迎えており、収穫作業はもちろん、それ以外の日は芽かきや誘引などの管理作業に追われる忙しい日々を送っています。
また、作業の分散と高収益化を目指し、今年はハウスの植え付けタイミングを昨年の2回から「3回」へと分けました。種まきの時期を2〜3週間ずつずらすことで、すべてのハウスで一斉に収穫ピークを迎えて作業がパンクするのを防いでいます。
さらに、これにはもう一つ大きなメリットがあります。
「8月のお盆過ぎから9月にかけては、ミニトマトの市場単価がグッと上がります。秋口にしっかり量を収穫できるようにタイミングを後ろにずらすことで、金額的にも高収益を目指せる環境を整えました」と、緻密に計算された栽培管理を行っています。
- 工夫いっぱいのミニトマトハウス
- 近年の猛暑を乗り切るため、菅原さんのハウスではさまざまな工夫が凝らされています。夏場に外気が35度を超えると、ハウス内は40度近くまで上昇してしまいます。暑さによってしおれるのを防ぐため、昨年効果を実感したトレハロースの散布を引き続き行うほか、ハウスの天井には高価な「遮熱シート」を導入しています。トマトに必要な光はしっかりと通しながらも、熱だけを遮断する特殊なシートです。
さらにハウスの上部には、上に溜まった熱い空気を強制的に循環させ、外気を導入する大型の扇風機(外気導入装置)も稼働しており、他の農家が見学に訪れるほどの先進的な設備を整えています。今年は天井の透明なシートも数年ぶりに張り替えたことで、曇りの日でも光がしっかりとハウス内へ届くようになりました。
- 最後に・・・
- 菅原さんご夫婦の手によって大切に育てられているミニトマト。花巻の夏の恵みがぎゅっと詰まった、甘くて濃いその一粒一粒には、あくなき探求心と妥協のない工夫がたっぷりと注がれていました。