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生産者紹介

【花巻市太田】 平賀 大樹さん

ピーマン生産者

花巻市農村青年クラブ

「やるなら今しかない」40歳目前での大きな決断と独立
一般企業に就職し、農業と距離をとっていた平賀さん。
しかし興味関心が無かったわけではなく、おじい様のりんご栽培を手伝いながら、「こういう自然相手の仕事もいいな」と感じていたといいます。

その後も長年会社員として働いていたものの、「やるなら今しかない」と40歳目前で本格的な就農を決意しました。
花巻市太田地区にある実家の土地に戻り、JAの紹介で地元のピーマン農園で約1年間の雇用研修を経験。栽培ノウハウを実践的に学んだのち、40歳を迎えた昨年に独立を果たしました。

「祖父が大切にしてきたりんご園は、圃場の病気の影響もあって続けるのが難しかったのですが、ピーマンは花巻で盛んな野菜であり、共同選果などの出荷体制が整っているので選びました。
先輩農家さんから資材や機械を譲り受けるなど、地域の温かい支えもあり、独立への一歩を踏み出すことができました」と当時を振り返ります。
省力化と迅速な管理で、厳しい自然と向き合う
平賀さんの圃場では、JAが推奨する人気品種「京光(きょうひかり)」を栽培しています。畑全体で約20アール、今年はおよそ1,200株もの苗を定植しました。

「家庭菜園とは違い、お客様にお届けする野菜は手間を惜しまず、非常にいいものをつくらなければなりません」と平賀さん。
猛暑対策として研修時代に学んだ自動灌水装置をいち早く導入し、液肥のコントロールや省力化を進めながら、病害虫の防除には前もって対応することを心がけています。

太田地区の畑は、かつて川原だったこともあって石が多く混ざる土地ですが、そのぶん「雨が降っても翌日にはしっかり引く」という抜群の水はけの良さを誇ります。
一方で、春先の強風被害など厳しい試練もありました。今年の5月下旬には定植直後の強い風で作物が折れてしまうピンチに見舞われましたが、一本一本支柱にテープで止め直す懸命なケアを行い、力強い生命力で見事に復活を遂げました。

畑の草刈りの手助けをしてくれるお父様、収穫や作業場の整理整頓を支えてくれる奥様の協力も大きな力になっています。
「家族のサポートのおかげで、昨年よりも充実した収量・品質の手応えを感じています」と笑顔を見せます。
おすすめは「生のまま」のパリパリ食感!
旅館の朝ごはんにピーマンを提供するにあたり、平賀さんに一番おすすめの食べ方を尋ねてみました。

「一番好きなのは、断然『生』のパリパリ感ですね!炒めたり火を通しすぎたりすると食感が柔らかくなってしまうので、ぜひ生のまま味わっていただきたいです。 我が家では、別で炒めたお肉を生のピーマンにそのまま乗せて食べるのが定番の楽しみ方です。おつまみにも最高ですし、さっと湯通ししたりレンジで少し温める程度にしてパリパリ感を残したサラダも抜群に美味しいですよ」

鮮度抜群のピーマンだからこそ味わえる、みずみずしい歯ごたえと爽やかな風味は、朝の体に心地よい活力を届けてくれそうです。
これからの展望:大地を整え、さらなる挑戦へ
ピーマンの収穫は、初霜が降りる10月下旬まで続きます。
今後はさらなる増産を視野に入れつつ、現在進めている圃場の石・砂利の撤去と土壌整備が完了すれば、より広大な畑を活用してピーマンの作付け拡大や新たな作物の栽培にも挑戦していきたいと意気込みます。

花巻の大地と向き合い、一株一株に愛情を注いで育てられた平賀さんのピーマン。
朝ごはんの食卓に並ぶ、パリッと弾ける新鮮な美味しさをぜひお楽しみください。