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生産者紹介

【ピーマン】 伊藤邦彦さん

花巻市石鳥谷生産者

花巻市農村青年クラブ

ナス農家からピーマン農家へ
伊藤さんは4年前までナス農家だった。栽培は順調だったが、ナスは収穫のピーク時に一日中目を離すことができなくなる作物だ。そのため家族と時間を過ごすことができなかった。
そこで時間の都合が比較的つきやすいピーマン栽培に営農スタイルを変更。ビニールハウス3棟を建て、ピーマンづくりを始めた。
ナスで培った知識や経験を活かし、毎年安定した収量を維持し続けている。
なんとなく、感覚がわかってきた感じ
1年目はマニュアル通り、2年目は思い切ったやり方をして、それから学んだことを3年目に活かした。
一例として葉っぱの管理があげられる。ナス栽培では余分な葉っぱは切っていくが、ピーマンは残したままにする。ただそれはあくまで教科書通りの場合。実際の収量がどうなるかこの3年間で試行錯誤を繰り返した。
初年度は教科書通りを試し、翌年はあえてナスのような管理の仕方を試して違いを感覚的につかんだ。3年目である今年は、中間くらいの管理を心がけている。コツはすっきりしすぎず、こまかすぎず管理すること。さじ加減が分かってきた。
2倍の太さの茎
ピーマンは収穫の終盤になると固くなり、形も悪くなるものだが、伊藤さんのピーマンは、収穫の終盤に来ている現在も形がきれいなものが多い。
秘密は根元から伸びた太い茎。この太さが他の農家に比べ2倍ほどあると言う。
6月から8月にかけての温度管理を徹底することで、太い茎となり、形のきれいなピーマンを栽培し続けることができる。なおこの温度管理はハウスのすぐそばに自宅があるからこそ可能だ。
農薬は普通の農家の1/3くらい
伊藤さんのもうひとつのこだわりは農薬の削減だ。害虫駆除に殺虫効果のあるダニ材を使ったり、ハウスに虫よけ用の赤いネットをはる等の工夫をすることで農薬の使用量を減らすことに成功した。
普通の農家が使う農薬の1/3くらいしか使っていないと言う。手間を惜しまず、温度管理をはじめ、こまめに管理すれば農薬を減らしつつ収量をキープすることができるそうだ。