生産者紹介
【花巻市石鳥谷】 三又明美さん
長ネギ生産者
- 焼き芋屋さんのVegechu（ベジチュ）も健在
- 三又さんは長ネギと主流にしつつ、サツマイモも栽培している。
自作のサツマイモをこのVegechuで焼き芋にしているのだ。ねっとりした甘さでおいしいと好評だ。
1年前と変わったのはサツマイモの貯蔵庫を設置したことだ。トラックのコンテナを活用し貯蔵庫に改造した。うまくやればサツマイモを1年にわたって保存できる優れものだ。 - 排水対策に苦労
- 三又さんは長ネギ栽培をはじめて今年で4年目。1年目に比べれば品質、収穫量ともに良くなっているが、まだまだ工夫が必要だと言う。特に排水対策に苦労している。
排水のために、まずは畑の周りに溝を掘った。長ネギをつくりはじめた頃から掘っていたが、さらに改良が必要と判断し、昨年よりさらに溝の数を増やした。
畑の場所ごとで水のたまりやすい場所が違うこともわかった。当初は水がたまりやすい場所だと思っていたところも、実際に生育環境を見ていくと違うことがわかり、同じ畑で排水対策を変えるべきことを学んだ。
- 理想の長ネギ
- 三又さんの理想は太い長ネギ。長ネギは細いものの方が単価が高いが、細い分出荷する前に、長ネギを束にまとめる結束の作業や、箱詰めの作業に時間がかかる。ほぼすべての作業を一人でやる三又さんは、作業工程を早めるため、あえて太い長ネギをつくっている。
- 人柄がしのばれる温かい空間
- 作業を早めるのにはもう一つ理由がある。三又さんは3人のお子さんを育てていて、自宅の家事などをやりながら、一定の収穫を確保するには、今のやり方が適しているのだ。
長ネギ畑と焼き芋屋さんのVegechuは自宅のすぐそばにある。即売所に置いてある長ネギには、「長ネギ100円」の値札。この文字は三又さんのお子さんが書いたものだ。
職場と家庭がすぐ近くにあるこの場所には、三又さんの家庭の雰囲気や、人柄がしのばれる温かい空間が広がっている。
立派に育った長ネギをいただき、この場所をあとにした。