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生産者紹介

【花巻市似内】 照井健二さん

アスパラガス生産者

花巻市農村青年クラブ

アスパラガス農家の「てるけん」さん
照井さんは花巻出身の農家で、北海道の大学を終えた後、道内の農協で働き始めました。現場での経験を通じ、農業への情熱を深めた彼は、故郷花巻に戻り、27歳で独立して農業経営をスタートしました。借りたビニールハウスでアスパラガスを中心に、パプリカやミニトマト、寒締めほうれん草など、多岐にわたる野菜栽培に挑戦し続けています。

農業経営だけでなく、地域貢献にも積極的で、花巻市の農村青年クラブで会長を務めるなど、地元農業の発展に貢献しています。そのまじめで実直な人柄と、親しみやすい態度から、周辺農家の間で「てるけん」という愛称で親しまれ、多くの仲間から尊敬を集めています。
質の高いアスパラガスのために
照井さんのビニールハウスに伺ったのは5月のはじめ。
春採り分のアスパラガス収穫がひと段落し、立茎の時期でした。

アスパラガスの茎は地下の栄養を使って春に伸びます。
照井さんにとって一年で最も忙しい時期の一つで、瑞々しいアスパラガスが収穫できます。
効率よく、無駄なく収穫を
アスパラガスの適切な太さを見極め、質の高いものだけを選んで収穫することで、市場に出るアスパラガスはいずれも高品質なものとなります。またアスパラガスは朝晩2回収穫することが望ましいとされていますが、照井さんは効率よく、無駄なく収穫する方法を取り入れています。

立茎は次の収穫のために栄養を蓄える段階を意味します。アスパラガスの茎をあえて残し、直立させて成長させます。途中で倒れないようネットで防ぎつつ、高く長く育った茎は葉っぱを広げ光合成をします。そうすることで次の成長のための栄養を蓄積します。
新天地へ
今後、照井さんは畑の位置を自宅に近い場所に変更する予定です。そうすることで品質管理の頻度を上げ、さらに高品質のアスパラガス栽培を目指しています。
新たな地でアスパラガス栽培を一から再開することになり、来年の収穫は一時的にありませんが、その後の成果に期待が高まっています。新しい環境での挑戦に向けた準備も万全です。

照井さんの人柄を反映したような、一本一本丹精込めて育てられたアスパラガスをいただき、ビニールハウスを後にしました。