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生産者紹介
【花巻市上似内】
菅原毅さん、彩花さん
ミニトマト生産者

- 毎年、品種を試す
- 菅原さんが選んだ主力品種は「キャロルムーン」。味のバランスがよく、玉の形が揃いやすいことに加え、猛暑でも着色や形崩れが少ないという特長があります。以前は別の品種も栽培していましたが、暑さで花が落ちて実がならない、着色不良で収穫できないなどのトラブルが続いたことから、耐暑性に優れたこの品種にたどり着きました。
「収穫量も多くて、実付きが良いんですよ」と語る菅原さん。実際、今年はハウスの数も8棟に拡大し、そのうち6棟をキャロルムーンで占めたという。「もう1つの『TYみわく』という品種も試しましたが、味の良さや実の美しさではキャロルムーンに軍配が上がりました」と続けます。
- 植物にとっていい環境にしてあげたい
- ただ気候への対策は品種選びだけではありません。暑さや湿気を抑えるために「外気導入装置」を導入。ハウス上部の熱気を逃がし、外から風を取り入れて循環させる仕組みです。 さらに根に酸素を届けるため、水と一緒に空気を送り込む装置も活用。これにより根の活性化が進み、トマトが暑さに負けず元気に育つ環境が整えられています。
「去年は梅雨の湿気でカビが出て、秋までひっぱって出荷できなかった。だから今年は徹底的に空気環境を整えました」と話す様子には、同じ失敗を繰り返さないという強い決意がにじみます。
- 熱にも風にも負けず
- 遮光対策にも変化がありました。以前は光を遮る黒いシートを使っていましたが、光を遮りすぎるとミニトマトの茎がひょろひょろと細くなり、ミニトマトの実が虫に弱くなってしまうため、今年は熱のみを遮る素材に切り替えました。また地面には白いマルチを敷き、太陽光を反射させて株全体に光が行き渡るよう工夫しています。さらに、植物の細胞を保護する作用があるとされる「トレハロース」も試験的に導入し、暑さ対策を重ねています。
収穫の目標は「最低10トン、できれば12トン」。10月末まで収穫を続けられれば成功と考えていますが、気候次第で結果は大きく左右されます。今年は春先の低温と強風で苗の生育が思わしくなかったと振り返ります。「風が強すぎて苗が倒れることもありました。自然は本当に思い通りにいかない。」
- 前向きに農業に向き合う
- 「徐々に作業にも慣れ、はじめて従業員を雇いました。経営が安定したら規模拡大を目指したい。今は“質”を高めることを目指しています。」と語る姿からは、農業に向き合う前向きな姿勢が伝わってきます。
最後に、ミニトマトのおすすめの食べ方を聞くと、「実はそんなにレパートリーがないんです。」と笑いながらも「忙しい中でも作れる“無水カレー”がおすすめ。ナスやピーマンと一緒にたっぷりのトマトを入れて煮込むだけで絶品です」と教えてくれました。
暑さと自然の不確実さに挑む日々の中、真剣に作物と向き合う姿は、まさに“朝ごはん”の原点を支える仕事だと感じました。