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生産者紹介

【花巻市石鳥谷町】 小野寺貴大さん、真弓さん

ピーマン生産者

花巻市農村青年クラブ

自然と向き合う
瑞々しく実るピーマンの一方で、畑の一部は疲れたようになっています。青枯れ病という病気で枯れてしまったそうです。
原因は昨年にさかのぼります。今年が水不足だった一方、昨年は反対に雨が多く、畑が水びたしになる日がたびたびありました。そうなると青枯れ病という作物を枯らす菌が増えやすくなります。そして暑くなったタイミングで菌が作物に侵入してしまい、枯れてしまったということです。
土壌病害との向き合い方
青枯れ病はピーマンやナス、トマトなどに発症する伝染性の病気で、一度畑に菌が入ると土壌内で生き残り、連作によって再発するリスクが高いです。
今年で連作3年目を迎える小野寺さんの畑でも発症が確認され、太陽熱消毒による土壌処理を行いました。透明ビニールをかけて地温を40~50度まで上昇させることで、病原菌を減少させます。
また来年からは、かぼちゃ等の根にピーマンを接ぎ木する接ぎ木苗を使う予定です。病気に強い品種を根側に変えることで病気を防ぎ、農薬の散布量も減らすことができます。
収穫のリスクを分散する“ハウス栽培”の導入
ピーマン栽培の経験を活かし、新たに土地を借りハウスでのピーマン栽培を始めました。路地栽培よりも収穫期間が長く、単価が高く安定した収益が見込めます。
「路地栽培だと7月上旬にようやく最初の収穫ができるけど、今年は暑さと断水で尻腐れが多発しました。ハウスがなければ本当に厳しかったです」と振り返ります。
小野寺さんの圃場は北上川の近くに位置し、川の氾濫リスクや水不足の問題があります。理想は、自宅から徒歩数分の距離にあるハウス周辺の農地へ圃場を集約すること。しかし、現在その土地は農地転換の国の制度により、あと3年間はピーマンを栽培できない契約になっています。
地域に根ざした農業を目指して
現在、主力はピーマンですが、春にはレタス、冬にはハウス内でホウレンソウ、ミニ白菜、キャベツの栽培にも取り組んでいます。特に冬場は収入が途切れがちになるため、農協や除雪の仕事なども行いながら、農業と両立しています。
将来は、安定した水源と自宅近くの農地への集約を進め、より効率的で持続可能な栽培体制を目指します。
「気候変動や病害への対応は簡単じゃない。でも、やっぱりピーマンが育つのを見ると嬉しい」と語る表情は、強い責任感と誇りに満ちていました。