1. HOME
  2. 生産者紹介
  3. 花巻市矢沢 菊池浩太さん

生産者紹介

【花巻市矢沢】 菊池浩太さん

しいたけ生産者

花巻市農村青年クラブ

【散水用の黒いチューブ】
菌床ブロックの上に設置した散水用の黒いチューブ。
まんべんなくしいたけに水をかけ、夏場はハウス内を冷やし、冬場は暖房で乾きやすくなる空気の加湿を担っています。さらに夜間は、タイマー制御で散水を行い、人力に頼らないしいたけづくりを行っています。
さらに、水や電気の無駄をなくすため、フロートバルブも導入しました。
「水がなくなれば止まりますし、溢れません。必要な分だけ使えるようにしています」。
また、使用している水は、地域で共同管理している山の水です。地域の大切な水を、無駄にすることなく使っています。

【農薬が使えないから、物理的に虫を防ぐ方法】
しいたけ栽培で特に頭を悩ませるのが虫対策です。コバエなどが、軸や傘を食害します。
しいたけは農薬が使えない作物のため、物理的に取るしかありません。
対策として、前回は2~3台だった捕虫器を、今回から一気に8台に増やしました。
春に向かうにつれて虫が増えることを見越し、数で対応する体制を整えています。
【“見える化”で管理する温度と湿度】
菊池さんのハウスでは、スマート農業機器を活用し、温度と湿度をスマートフォンで管理しています。
しいたけが育ちやすい条件として、ハウス内の温度と湿度、そして菌床ブロック内部の温度が重要です。
これらをハウス内に設置したセンサーで計測し、手元のスマートフォンで管理しています。
なお、センサーをどこに刺すのが最適かについては、現在も模索中です。

【菌は休ませて、また出させる】
しいたけの収穫を続けると、菌床は徐々に疲れてきます。
その際は、20~23℃ほどに温める期間を設け、菌に養分を吸収させます。
その後、刺激を与えることで再び発生しますが、刺激が強すぎると、一気に発生する「爆発」状態になることもあります。
密集してしいたけが出てしまい、一本だけを収穫するのが難しくなるため、発生は慎重さが求められる作業です。
【一人で回せる規模への調整】
現在の菌床数は約5,500玉。
以前は6,000玉以上を扱っていましたが、今年からは「一人で無理なく回せる規模」に調整しました。
「量を減らして、管理にかかる時間を減らしています。その分、目が行き届くようになります」。
ハウスは2棟あり、1棟で収穫を行いながら、もう1棟を更新用として使っています。
夏前には一度しいたけ栽培を休み、秋に新しい菌床を入れて、9~10月から再開するサイクルです。

【DIYで進化するハウス】
使用しているハウス内は、配線、配管、ファンの電圧調整まで、菊池さん自身によるDIYです。
「業者さんがすぐ来られない時代なので、自分で直せるようにと思いました」。
当初は電気の知識もありませんでしたが、事故が起きないよう電圧計算を行いながら、少しずつ習得しました。
「やっているうちに、だんだん面白くなってきました」
【料理の中でさりげなく支える存在】
最後に、しいたけのおすすめの食べ方を聞くと、菊池さんはこう答えてくれました。
「やはり味噌汁です」

毎日食べても飽きないこと、料理の主役になりすぎないこと。
「主役ではなく、料理の中でさりげなく支える存在が、ちょうどいいと思っています」